• 里帰りした気分

    ゲストBlog

    2014年10月2日 16:20

    当社は創業 58年目の旅館で、私で 3代目になります。なんだか懐かしい、ほっとする。人が源に還る、自分の根っことつながる感じ。訪れる人にとってそんな場所でありたいと願っています。一言で言うと『里帰りした気分』です。

    ひとはどんな時に『里帰りした気分』になるのでしょうか。生まれ育った土地、実家に帰ったとき。ひとの温もりがあって、その土地のもてなしがあって、あたたかい気持ちになる。そうなるためにも、お客様が自分のことを宿の人が知っていてくれる、という安心感が大切です。

    「前回来られた時は雪がすごかったですね」の一言で心が温まった。初めて訪れる宿で不安だったが、親孝行で連れてきた両親のお祝いの言葉をさりげなく添えてくれた。こういった気遣い一つで、親しみをもって安心して滞在することができます。その安心感が、安らぎにつながります。

    社員一人一人がお客様に対する興味をもつ。お客様は、その時その時によって、さまざまな旅の目的を持っています。親孝行であったり、日ごろ家事に子育てにがんばる奥さんへの感謝だったり、一人でぼーっとする時間だったり。

    そういった旅に対する想いをスタッフ間で共有できると、スタッフの目的意識・連帯意識が高まる→チーム力・モチベーションが高まる→お客様が心豊かに過ごすことができ、スタッフが誇りをもってイキイキ仕事ができる、というサイクルになってゆきます。

    お客様への興味を、スタッフ全員が持つこと、そしてその情報をいかに共有できるか、とても大事なことです。お客様の身になって考える気持ちと、それをその場限りにしないための技術が合わさったとき、お客様の深い感動が生まれることでしょう。その感動をスタッフが分かち合えることでしょう。


    <作者プロフィール>

    原 健一郎

    山の自然に恵まれた日本旅館の3代目。お客様にとって、今までになく穏やかな気持ちで過ごしていただける宿を目指しています。


    原さんのお宿はこちら!

    雉子亭 豊栄荘http://www.hoeiso.jp/